hiphop=サンプリング!?
U-ZENです。前回お伝えしたようにhiphopの制作方法について書いていこうと思います。
まずhiphopミュージックを語る上で最も重要な要素としてサンプリングが挙げられます。
hiphopの醍醐味と言って良いでしょう。
サンプリングを訳すると「対象となる母集団から標本を抽出すること。」
音楽で云うと「対象となる楽曲(音の構成集団)から任意の構成音を抽出すること。」
となります。
つまり他の楽曲から抜き出した音を使用して新たに楽曲を構成し、MCがラップを乗せることでhiphopミュージックは発展しました。
では「百聞は一見に如かず」ではなく「百文は一聴に如かず」
サンプリングの好例を紹介します。
まずお聴きしていただくのは僕も大好きな名ビートメイカーj dillaの「Won't Do」です。
楽曲の冒頭から聴こえるドラムパートのサンプリング元は
「the isley brothers - footsteps in the dark」より
0:02〜0:08秒で聴こえるドラムパートになります。
どうですか?
BPM(テンポ)とピッチ(音階)に変化はありますが同じであることに気づきましたか?
次はドラムパートの後に入ってくる浮遊感たっぷりのシンセサイザー音に行きましょう。
サンプリング元は
「Dick Hyman - Alfie」より
0:02~0:08秒で聴こえるシンセサイザー音になります。
どうですか?
このように異なる楽曲から音を抽出して再構築することでhiphopのトラックは作られます。この2パートの音を主題として新たな音を足し、ラップを乗せることで名曲won't doは制作されていたんですね。
それでは今回はこの辺で!